だから世界五秒前仮説を信じてる

Twitterにて詩を投稿しています。
雪水雪技(ゆきみず そそぎ)と申します。

今朝のひとり朝礼で不安との向き合い方を話したりしました。→ https://stand.fm/episodes/6275a7f2c207b40007c18ebb

「世界五秒前仮説」というのをご存知でしょうか。ラッセルがした例え話です。ざっくり説明すると今これを書いている私が生きている世界が五分前に出来たとしてもそのことを否定することは出来ないという思考実験です。
私は生きにくさ全開で世を渡っていたので、この手の話が大好物でした。全部五分前に神が作ったから十年前のこの記憶だって作られたものかもなぁと思えば一時の逃避になるのですから。
勿論西暦うん年二月に生まれたという事実はあるので、こうして生きている間は仮にこのことすら一秒前に全て作られたと言われても、実際その事実の上で今生きていることは覆らないので、結局は目の前のことから逃げる理由にはならないという元も子もない話になりますが。
有名なシュレディンガーの猫も思考実験であって、こういうのは考え出すと多分夜眠れなくなります。
次の日の朝が早い時に限って宇宙のこと考えて眠れない挙句に遅刻する悪夢を見て、寝不足のまま吐き気を催しながら出張に行っていた時代が私にもありました。

前置き長くなりましたが、私の長年の勘違いについて書こうお思います。折角なら笑って欲しくて…。

バリトンボイス」という言葉について長年ずっと勘違いしていました。正しい意味をある日ようやく調べて意味を勘違いをしていたことは勿論ですが私が脳内で歴史改変していたことが怖くなったのです。これは、そう、ひとりマンデラエフェクトみたいな…(ひとりならもうそれはただの勘違いで間違いだよ)

ここで正しい「バリトン」について意味を引用します。
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バリトン
bariton

音楽用語。 (1) テノールとバスの中間の男声の声種。音域はきわめて広く,声域,音色によってハイ・バリトン,バス・バリトンの2種に分けられる。 (2) 18世紀のビオル属の擦弦楽器。多数の共鳴弦を有する。 (3) 金管楽器のうちのバスに次ぐ低音域のもの。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について

引用元「コトバンクhttps://kotobank.jp/word/バリトン-116989

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そうですね、バリトンボイスとは男性の声域であるバスとテノールの中間音域のことですね。

では、私が考えていた「バリトンボイス」とは何かを白状しますね。

戦後のアメリカでは映画産業が盛んであり、そこにはアメリカ出身の俳優バリトン氏の活躍があった。バリトン氏は二枚目であり、渋い演技で多くのアメリカ国民の心を掴んだ。そうしたバリトン氏の活躍は世界中に広がり、各国がバリントン氏を称賛した。アメリカでは国を代表するスターとなり、やがてバリトン氏のような美声を持つ男性の声をバリトン氏への敬意を表して「バリトンボイス」と呼称するようになった。「バリトンボイス」と呼ばれることは以来名誉なこととなった。

以上です。雪水は映画に全然詳しくないです。アマプラで年に一本〜五本見るか見ないかです。勝手にアメリカの映画史に脳内でスターを誕生させていたんです。「バリトンボイス」初見で2.5秒ぐらいで脳内で作った架空の人物です。
例えば「いい声の持ち主に「バリトンボイス」と言うのって、結局バリトンさんのこと持ち上げてるだけでこの人自身の声をちゃんと称賛していないじゃないか」とか「またバリトンって言った!この人はバリトンじゃないのに!」とかそんな弊害があったぐらいです。でも不幸中の幸いで、この勘違いを長いことしていた割に他人に話したことは無かったのです。

けれど、私の脳は勝手に歴史改変していたんだという事実は恐ろしかったです。妄想する前になんでこの端末で調べなかったんだろう…怖い。
1.5秒で世界的二枚目スター・バリトンを生み出すようないい加減な脳だから、世界が五秒前にできてこの記憶も全部五秒で神が作ったと言われても信じてしまうんです。ラッセルさんが「例え話だってば」と言っても、その例え話、私には例えより真実に近いんです…。

こんな壮大な勘違い、私の中で終わらせるのは勿体ないからブログに書いた次第です。
多分思いつく限りは「バリトンボイス」だけなんですけど、気付いてないだけでこんな改変まだまだしてるかもしれません。

詩人自称しててそれでいいのか、と思われそうですが、作品にする時語感頼りに作った後はちゃんと意味が通るか調べてますし、こんな脳だから逆に書けるものもあるんだと思うんです。

私の中の映画スターバリトン氏とは、ここでお別れです。ここに書くことで、確かに彼は私の中にいたという記録になります。

では、言葉はちゃんと調べて生きていきます。しかし、妄想は今生尽きることは無いでしょう。

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